平打ちかんざしは日本髪を結うには欠かせないものです。飾りとしてだけの役目ではなく、髪型が乱れないように、または乱れたときに直す役目を担っているのです。ですから、その挿しかたには簡単なルールがあります。日本髪を結った場合には、挿す場所・挿す角度などが決まっているのです。例えば、襖の開け方ひとつおざなりにしないのが日本の作法ですね。かんざしを一つ挿すにも、意味やルールがあるのです。
また、平打ちかんざしが流行した江戸時代には、身分によってかんざしの種類も決まっていたといいますから、驚きです。あんなにも沢山の種類(木で作られたものや鼈甲で作られたものなど沢山あります)があるというのに、自由に挿せないのは少しもったいないですね。
そんな平打ちかんざしですが、今では日本髪を結うこともなかなかありません。しかし今、平打ちかんざしの美しさや機能性は多くの方に認められ、種類はますます多くなっているのです。
昔のように決められた姿で歩かないでよい今の時代は幸せです。そんな現代に合わせたデザインの平打ちかんざしが沢山作られているのです。
これからの季節、浴衣を着る際には勿論のこと、洋服にも合いますからアップした髪に挿してアクセントにしても素敵です。 手彫りのものや鮮やかなもの、作り手によって全く違う世界を見せてくれる平打ちかんざし。
かんざし屋wargoでは、細やかだったり大胆だったり、色々な簪を販売しています。是非挑戦してみてはいかがでしょうか?