きっと皆さんも一度は目にしたことがあるはず!【亀甲文様】にはどのような歴史背景、種類があるのでしょうか?
・亀甲文様の歴史
日本では古来より「長寿吉兆」の象徴として鶴と亀がよく挙げられ、縁起の良い動物とされています。
その亀の甲羅を象った文様が亀甲文様です。亀甲文様自体は中国から伝えられたと言われています。
その歴史は非常に古く、日本にたどりついたのは飛鳥時代・奈良時代と言われています。
当時、亀甲文様は貴族のものとされており、一般庶民は身につけることはおろか、見ることすらできなかったといいます。
そのため、亀甲文様の用いられたきものや帯、陶器などは金彩などを用いた華やかなものが多く見られます。
鎌倉時代に入ると武士の間でも使用されるようになり、一般の人々の目にも触れるようになり広く知られるようになりました。武士に広く用いられていた文様なので、どことなく力強さ、男らしさを感じますね。
・亀甲文様の種類
亀甲文様は様々なものに使用されています。
例えば、「家紋」には亀甲を用いたものがたくさんあります。「亀甲花菱」「亀甲に巴」などは皆さんも一度は目にしたことがあるかと思います。また、亀甲文様には派生系も複数見られます。例えば、亀甲文様を3つ組み合わせた「毘沙門亀甲」。一見、亀甲文様とは違うものに見えますが、こちらも亀甲文様も仲間です。単純な模様なだけに様々なアレンジができます。前にお話しした家紋のように亀甲文様の中に別の模様を入れたり、亀甲の枠を2重3重にしたり。亀甲文様を連続させたものはきものや帯などにもよくみられます。
・亀甲文様、海外では?
この六角形の模様は日本だけでなく海外でも見られます。 しかし、海外(特に西洋)と日本では同じ形の模様でも少し捉え方が異なるようです。海外では亀甲文様のような正六角形を「ハニカム」と呼んだりします。海外ではこの文様を見ると亀の甲羅ではなく、ミツバチの巣をイメージする人が多いようです。全く同じ形状をしているのに国が異なるだけで呼び方もイメージも変わるというのは面白いですね。皆さんは六角形を見たとき、亀の甲羅とミツバチの巣、どちらを思い浮かべますか?
日本伝統の吉祥文様、亀甲文様。日々のおしゃれにもさりげなく取り入れて縁起を担ぎたいですね!たとえば浴衣でお出かけするときも「亀甲結び」の水引の帯留めをコーディネイトに取り入れれば、運気がUPするかも!
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