・千鳥の起源
千鳥は平安時代から親しまれていたモチーフになります。千鳥自体は俳句で冬を表す季語として用いられています。 当時の人達は冬のイメージを暑い夏の浴衣に涼しく過ごしたいという想いを落とし込んだというわけです。
・千鳥のバリエーション
千鳥には様々なバリエーションがあります。 あとからもご紹介しますが一番馴染みのある「千鳥格子」、たくさんの千鳥が描かれていて可愛らしい「群千鳥」、海の上を連なって飛び立っている「波千鳥」、オモダカ・アシ・カキツバタなどの植物が茂るところに千鳥が群れている「沢千鳥」、浜を連なって千鳥が群れている「浜千鳥」、そして、青や白、黒の色と組み合わせが非常に相性がいいです。起源でも書きましたが、冬のイメージがある色と非常に相性がいいです。
・千鳥は縁起物
千鳥は単体、複数など様々なバリエーションがあります。 基本的に伝統和柄の文様は縁起物ですが、特に二匹の千鳥が海の上を飛んている「波千鳥」は、「荒波を一緒に乗り越えて行こう」という意味があり、家族円満や夫婦、家内安全を表しているとても縁起物の文様になります。ぜひ頭に入れておいてください。いつかきっと役に立つでしょう。
・イギリスにも千鳥?!
突然ですが、人気の「千鳥」柄の起源をご存知でしょうか? え?日本?ふふふ残念でした。安心してください。私もそう思ってた時期がありました。 上でも書きましたが、イギリス発祥の千鳥柄と日本生まれの浴衣の相性は非常にすばらしいです。 ちょっと大げさかもしれませんが、日本とイギリスの文化のコラボレーションといえるでしょう。 しかーし実は千鳥といっても平安時代から親しまれている千鳥とはちょっと違い、この千鳥は千鳥格子といいイギリスが発祥の地となります。 イギリスでは猟犬の牙(ハウンドトゥース)に見立てた柄を連続で配置した柄になります。 一方、日本では千鳥が連なって飛んでいる姿に見えることからついたネーミングになりますので、国、文化の違いで同じ模様でも解釈が全然違うのは面白いですね。 定番のカラーはやはり白と黒のモノトーンですね。おそらく見たことないという方はいないんじゃないでしょうか? 最近は様々な色の組み合わせの千鳥もたくさん出ているのでファッショナブルですね。
・まとめ
平安時代から親しまれているモチーフ 千鳥は俳句で冬を表す季語 千鳥には単体から複数、場所のバリエーションが豊富 波千鳥は縁起物 千鳥格子はイギリスが発祥 同じ模様でもモチーフがイギリスは猟犬の牙、日本は千鳥と全然違う イギリス発祥の千鳥格子は現在のファッションでも親しまれている いかがでしたか? また一つ賢くなってしまいましたね。 文化の違いで見え方が異なるというのは非常に面白いですね。 日本の千鳥の発想のほうが安心するのは私だけでしょうか?(笑) hiyoriでは千鳥柄の関連商品を多数ご用意しております。 ぜひ一度ご覧になってください。