台風やゲリラ豪雨といった 強烈な雨の日が続くと、
とくに増えるのが「傘のトラブル」!
その中でも 「傘の雨漏り」や 「水漏れ」で困った経験ありませんか?
雨の日でも楽しく過ごそうと、 お気に入りの傘をさしてお出かけ。
はじめは問題がなくても 時間が経つにつれてポタポタと雨が漏れてきて
服や髪が濡れてしまったり、 中棒から雨が滴り落ちてきて 柄を握る手元まで いつの間にか びしょ濡れになっていた。 なんて事が一度はあるのではないでしょうか。
これは必ずしも不良品や、 故障、壊れなどが原因とは限りません。
原因をきちんと知ることで修理や対策ができます!
貴方のお気に入りの傘をもっと長く、 より愛用し続けることもできるかもしれませんよ。
傘の雨漏り「どこから漏れるの?」
傘の雨漏り!原因は?
雨に濡れたくなくて傘をさしているのに、
ポタポタと「中で雨漏り」なんて困りますね。
不良品をつかまされた?初期不良? 実はそれだけではないようです。
雨が漏れる原因を探ってみると大きく分けて2パターンあるようです。
まず見るべきところは、 「どこから漏れているのか?」です。
「中が濡れてる!」「雨漏りだ!」となると、
それだけで「もう、この傘は使えない!」 となりがちですが、
傘の生地からの水漏れなのか?
それとも、 てっぺんから中棒とよばれる軸をつたって 流れてくる水漏れなのか?
漏れている場所によって原因も違ってきます。
生地からの雨漏りなら原因は?
生地からの雨漏りが確認できたら 生地の劣化、 または縫い目に原因があるのかもしれません。
未使用新品といっても、 手元に届いたばかりの傘が 作りたてのものとは限りませんし、 保管状況や 配送状況によっても、変わってきてしまいます。
ましてや、数ヶ月、数年と 使い続けてきた傘であれば 劣化が進み「雨漏り」しやすくなってしまいます。
長年、雨風にさらされた生地は 水をはじく撥水加工の低下や、 生地自体の強度低下など全体に負担がかかり、 じんわりと浸みてくるようになってしまいます。
これは繰り返しの使用による 擦れなどが原因と考えられます。
普段の雨では問題なく使えていた傘でも、 突然のゲリラ豪雨や 台風のような強い雨風には耐えきれず、 漏れの原因となるような ダメージを受けてしまうこともあります。
また、縫い目からの雨漏りではどうでしょうか?
縫製時の不具合、針穴の大きさや糸の材質、 縫い目の間隔、ほつれなど こちらも原因は様々あるようです。
しかしながら強度や軽量をはかることから、 折り合いをつけた結果の場合が多く、 豪雨対策だけに特化した傘でない限り難しい問題です。
傘の軸を滴る雨漏りの原因は?
傘のてっぺん「石突」から、 中棒と呼ばれる軸をつたって 雨が流れこんでくるような雨漏りでの 主な原因は傘の「陣笠」「菊座」「天紙」 の部分、石突と生地が結合するところです。
いくつものパーツが一か所で交わり、 さらに動きのある個所になるため、 やはり、劣化などのダメージを受けやすい場所です。
この場所は自然劣化だけでなく、 普段無意識にしてしまいがちな行動で 壊れやすくなってしまっている可能性もあるんです。
雨がやんで、使わなくなった傘を持ち歩く際に どうやって持ち歩いていますか?
杖の代わりに地面につきながら 歩いていたりなどしてはいないでしょうか?
何気なくやってしまっているこの行為、 傘にとってはかなりの負荷がかかっているんです。
1歩1歩、地面について歩いたり、 信号待ちや駅のホームでの電車待ちに 体重をかけてはいませんか?
ゴルフの練習の真似をして 石ころを打ってみたりなんてしてないですよね?
傘は雨や風に対する耐風設計はされていても、 杖のように体重を支えるような作りにはなっていません。
これをやっていると 軸が徐々に曲がってきてしまいますので、 壊れやすくなってきても仕方がありませんよね。
正しい傘の取り扱いを知って上手に付き合っていきたいですね。
傘の雨漏り、予防と対策。
いくつか原因があることはわかってきました。 では、どのような対策があるのでしょうか?撥水加工はドライヤーで復活!?
生地の撥水加工を甦らせるには、 「ドライヤー」がお勧め!
一般的な雨傘には撥水加工が施され、 雨水をはじく効果が期待できます。 しかし、経年劣化や折り畳み時の摩擦から その効果が薄れ、はじかなくなってきてしまいます。 それを簡単に復活させてくれるのが 1家に1台はあるドライヤーなんです。
やり方もかんたん!
ドライヤーの温風を 生地全体にあてることにより、 撥水効果が甦り 雨をはじいてくれるようになるんです。 正し、 この方法は布生地に限られますのでご注意ください。 ※(ビニール傘などで試すとビニールが伸びてしまったり、穴があいてしまう可能性があります。布製以外での使用はしないでください。)
防水スプレーを使って撥水効果が蘇る!!
【防水スプレーを使って さらに強化していきましょう!】
市販の防水スプレーを しっかり傘の全面にに吹き付けます!
ビッショリと濡れるくらいに たっぷりとスプレーします。
そして、傘の裏側からも 同じくたっぷりスプレーしていきます。
この裏側からのスプレーがポイント!!
片面だけの仕上がりよりも 撥水力が増し、長く効果を感じられます。
毎日の予防も忘れずに!
濡れた傘をそのまま次の雨の日まで 傘立てに入れたままにしていませんか?
できるだけ早く乾かすのが 正しいメンテナンスなんです!
雨水が付いたままの状態では、 傘にとってはストレスになってしまいます。 劣化やカビなどの原因にもなりますので、 翌日が晴れなら是非、外に干してください。 その際、 直射日光は色あせの原因になりますので 陰干しをお勧めします。
雨続きで外になかなか干せない時でも、 お部屋の中で乾かしましょう。
はじめに、 ある程度タオルなどで水滴を優しく拭き取り、 エアコンや扇風機の風に当てておけば 翌日には乾いていますよ。 完全に乾いてから キチンとたたんで収納することで、 傷みやカビ、錆びなどを防いで長持ちさせてくれます。 少しの工夫で貴方のお気に入りの傘を 長く使うことが出来ます!
是非、お試しください。
さいごに。
いかがでしたか?
「傘の雨漏り」「水漏れ」について、
そしてその「対策・予防」について ご参考になりましたでしょうか?
お気に入りでいつも使いたい大切な傘だからこそ、
対策と予防を心掛け末永くご愛用していただければと思います。