結婚をきめた彼氏から彼女にプレゼントされる習慣が、すっかり定着している婚約指輪。実はローマの古い時代からの習慣だということをご存じでしたか。
現代ではイニシャルや文字を彫る技術も進み、高価な貴金属の種類が増えて、金・銀・銅・ダイヤモンドだけでなく、プラチナやタングステンに至るまで様々ありますが、大昔は鉄製でした。それが2世紀には金製になり、5世紀には結婚後に結婚指輪を日頃指にはめる習慣ができたのだそう。結婚の儀式に結婚指輪がとり入れられるようになったのは、11世紀辺りからですから、世界的には長い歴史がある習俗です。
現代では、男性側から女性側へとプレゼントされる婚約指輪は、ダイヤモンドや誕生石をあしらったものが主流となっています。結婚指輪は男性側も毎日身につけることを前提としているためか、シンプルで飽きのこないデザインのリングに人気が集まっています。素材は金と白金すなわちプラチナが主流で、イニシャルと記念を表す文字を内側の平たい部分に彫るのが一般的です。ちなみに、ダイヤモンドがあしらわれた最古の婚約指輪といえば、なんと中世ヨーロッパの大帝国である神聖ローマ帝国の神聖ローマ皇帝の結婚の際のものといいますから、すごく素敵なお話です。