1. 原型製作
シルバーアクセサリーの製造方法は様々ですが、「ロストワックス」と呼ばれる方法を採用しています。まずはワックス(蝋・ろう)を用いて原型を作ります。
デザイナーがデザインした通りに手作業で立体に起こしていきます。彫刻刀・コテなどを用いて、細かいディティールを作りこみます。ここの仕上げが最終的な出来上がりを左右します。
彫刻刀、コテなど原型製作に使う道具です。形状にあわせて、様々な道具を用います。
2. 鋳造
「キャスト」と呼ばれる鋳造工程があります。かすう工房の商品は、千駄ヶ谷本社地下工場、タイ・ノンタブリーの自社工場にて、自社で鋳造を行なっています。そのため、外注では出せないクオリティを実現しています。
3. 研磨・ろう付け
鋳造から出来上がったばかりのシルバーは、白っぽくざらざらとしています。「鋳肌」と呼ばれるその表面を研磨していくことで、アクセサリーとして知られる銀色として仕上げていきます。
研磨には様々な道具を用います。ヤスリ、リューターが研磨の主役です。
複数の部品からできているアクセサリーの場合、部品同士を接着する必要があります。ガスバーナーを用いて「ろう付け」と呼ばれる接着を行います。 火を用いる専用の場所を「火床」と呼んでいます。もちろん、安全には最大の注意を払っています。
4. 石留め
松ヤニでシルバーをしっかりと固定し、石を小さなたがねなどを用いて固定していきます。クラフトマンシップにあふれる職人ならではの作業です。
5. 最終研磨
柔らかいバフ、布で磨き上げ、銀色のつややかなシルバーに加工していきます。かすう工房のシルバーアクセサリーは7段階の研磨行程を設定、最終的には木綿を用いた研磨を専門の職人が行い、なめらかな表面を作り出しています。かすう工房のアクセサリーのつけ心地が良い、という評判はこの丁寧な研磨から来ています。
6. クオリティチェック
へこみ、傷、気泡などが入っていないか、確実に研磨がなされているかといったことをひとつずつチェックします。
7. 完成
こうして、一つ一つが職人の手作によって、シルバーアクセサリーが完成します。