雪輪の多彩なアレンジをご紹介
自然現象の雪は、毎年日本人に愛されてきています。 雪合戦や雪だるま作りといった遊びの材料になったり、雪の童謡もつくられ、さらには儚く演出する際に表現のために雪を使用します。 日本人は雪のように、形作ってもすぐに溶けてなくなってしまう切なさに情緒を抱くようです。(咲いてすぐに散ってしまう桜も同様ち言えます。) 時代を遡り、平安時代には雪を文様化した「雪輪」模様が誕生しています。雪輪模様は今や浴衣や着物にも落とし込まれる伝統のがらとなっております。当コラムでは雪輪模様のご紹介をいたします。
・雪輪の始まり
雪輪を実際にみると、丸に六つの小さなくぼみと輪郭が盛り上がっているような形状をしています。 雪を拡大したときにみることができる雪の結晶の形をもしたように思えます。 平安時代、雪が降るということは豊作になると言われていた吉兆のシンボルでした。当時の人々にとって歓迎できる現象でした。それが江戸時代になると、雪を拡大して見てみると六つの花びらを持っているような形であることが判明し、別名「六花」とも呼ばれるようになりました。 雪輪模様は、江戸時代に庶民の間で知れ渡ることのなっていったのです。当時庶民の間で特に女性に人気があったのだそう。
・雪輪模様の多彩なアレンジ
雪輪紋が作られて以来、それを花の形に例えたり飾りとして使いやすいためか、着物、浴衣の模様に取り入れられるようになりました。 また、青海波模様のように何枚も重ねてみせたり、ぼかしや雪輪の中に模様を入れたものなどの多彩なアレンジが加わって、現在雪輪を使用した浴衣の柄はバリエーションが浴衣になっております。 季節感問わず使われているのをみると、雪の形からからあのように図案化した方のデザイン力に驚きです。 興味があれば、雪輪模様の使用されている多くの浴衣をご覧になってみてはいかがでしょうか。
・雪輪柄の浴衣紹介
当コラムで取り上げた雪輪柄を落とし込んだ浴衣をご紹介します。花柄に淡い雪輪模様が入った上品な浴衣が多くございます。 中には浴衣、帯、下駄の3つがセットになっているお得な商品も!