着崩れない、歩きやすい♪浴衣のひと工夫

浴衣って、暑いし、歩きずらいし、足が痛い。しかも花火大会やお祭りの後にはぐちゃぐちゃになってしまっている…。

今年は着始めから最後まで、「きれいで軽やかに浴衣を着こなす女子でいたい!」、彼氏に「あれ?なんかいつもよりもきれいだな」と思われる自分でいたい。そんな可憐な気持ちを持つ大和撫子さんたちに読んでいただければ幸いです。

暑さ・苦しさを解消する

なぜ浴衣を着ていると暑いと感じるのか、それはもちろん気温が高いこともありますが、実際の声を聞くと、帯の締め付けや汗を吸い取らず浴衣にへばりついて気持ちが悪いなど、そういった要因が大きく影響しているようです。その解消方法に以下を確認してみてください。

①肌着を着ましょう

キャミソールなどでも代用できますが、ひざくらいまで隠れる浴衣スリップ(振袖の時の下着でもOK)だと足に流れる汗も吸収してくれるのでお勧めです。 また、汗止めだけでなく、下着の透け防止にもなるので、きれいな着姿には必ず浴衣スリップを着用しましょう。

②補正のタオルを巻きましょう

暑いから、太っているから、胸がないからと言って補正用のタオルを巻かない人がいいのですが、お腹にタオルを巻いておくと汗を吸い取ってくれ、帯の食い込みを防ぐことができます。はじめは熱く感じるかもしれませんが、苦しくならず、快適に過ごすことができますよ。 タオルを巻くのは、肌着を着たそのうえに。理想は胸下から腰までが平らになるように巻きたいですが、慣れないうちはフェイスタオル1枚を半分に折って巻いておくだけでも違いますよ。

歩きずらさを解消する

①歩き出す前の「股割り」の儀式

お相撲さんが稽古の準備運動で行われる「股割り」…安心してください、立ったまま行いますよ。やり方は簡単。肩幅より少し広く足を開いて、ひざに手を当てて、そのまま重心(腰)を下げます。そうすると、浴衣がするすると開いていくのがわかります。腰紐をきちんと締めていれば着崩れることはありません。一度広げたら十分なので、元の姿勢(立ちの状態)に戻ったら、広がった浴衣を整えてましょう。これで、歩きやすくなるはずです。

②膝を意識して、歩く姿を「ゆりの花」化!

浴衣(着物)を着るときは「内股であるくといい」とよく聞きますよね。ではなんで内股がよいのか?それは、浴衣のシルエットというのは、「裾すぼまり」が美しいからです。がに股で歩くと、裾が開き「Aライン」のスカートのようになってしまい、豪快な印象になってしまいます。

普段と違う内股歩きをするって、ちょっと難しいかもしれませんね。ポイントとしては、足を内側に向けるというより。歩くときに“膝の内側同士が擦るように歩く”ことを意識してみてください。そうすると、ひざが外を向かないので、結果裾すぼまりのシルエットをキープして歩くことができますよ。

下駄の足痛対策

下駄のぴったりサイズは、かかとから1センチくらい出るのがちょうどいいといわれています。ですが、なかなかそんなぴったりの下駄は見つからないですよね。なので、サイズが多少合わなくても痛くなりにくい方法・対処法を確認しましょう♪

①鼻緒が太いものを選び、履く前に慣らしておきましょう

最近出回っているものはほとんど太目(1.5~2センチくらい)のものが多くなりましたが、大切なのは履く前の準備。自分で鼻緒を引っ張りやわらかくほぐし、前つぼの部分(指で挟む部分)が痛くならないようにしましょう。購入したら、サンダル代わりに履いておくといいですよ。 足のサイズが小さいからは、やりすぎると伸びてしまうので、履いて慣らす程度にしておいたほうがいいかもしれません。

②初めてのお出かけの際には、念のため絆創膏を

とはいえ、靴擦れならず、下駄ずれは予期せずやってきます。初めてのお出かけのときには、絆創膏を携帯しましょう。花火大会やお祭りは野外で、突然の雨の心配があるので、ウォータープルーフのものがはがれにくく、お勧めです。

最後になりますが、浴衣は着慣れている人でも、正直暑いです。でもいつも洋服のときにはない、他人様からの「浴衣いいですね」の言葉に応えようと、涼しそうな顔をします。そんなことをしていると、なんとなく慣れてきます。 暑くても、「涼しいですよ」という顔をして、真夏の大和撫子になりましょう♪

【監修 : きものでかける 島崎加奈子】

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日和(ひより)とは、「ちょうどよい」「なりゆき」「空模様」などと言った意味を持つ日本の言葉です。ライフスタイルに「ちょうどよい」をテーマに、もっと気軽に、自由に、お洒落に、日常生活に。「楽しく着る和の装い」をお手伝いします。伝統的な「和装」と、世界が注目する日本のポップカルチャー「kawaii」を融合させた新しいジャパニーズスタイルを提案します。

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