日本はものづくりの国です。
現在も続く伝統工芸には、限られた資源を有効活用しながら日本の文化を作り上げてきた先人の心意気を感じることが出来ます。
この小さな島国が世界と肩を並べる経済大国たりえたのも、ものづくりの力があったからこそ、といえるでしょう。
漆器や織物、染物など生活に根付いた伝統工芸品は、完成された機能美を見せてくれます。
手作業で作られた伝統工芸品を手に取ると、しっとりと手になじむような感覚を覚えます。
高価でも長く使えることから、本当に気に入ったものを少しずつ収集する人も多いようです。
伝統工芸は国の宝です。
長い歴史があるということは、長く愛されてきたということだといえるでしょう。
伝統工芸品には、国の基準があるのをご存知でしょうか。
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」が指定する条件は以下の通りです。
- 日常生活で使われている工芸品である
- 手工業である
- 技術、原材料が100年以上受け継がれている
- 一定の地域で産業として成り立っている
非常に厳しい条件ですが、現在、経済産業大臣が指定する伝統工芸品は全国で200を超えます。
日本では今も伝統工芸が産業として根付いていること、国を挙げて守ろうとしていることがわかります。