真鍮とは、 銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金のことを指します。
そのため、混合率によって様々な色が存在します。
腐食しにくく、加工しやすいという特徴があるため アクセサリーだけでなく、 様々な分野で古くから広く親しまれてきた素材です。
真鍮は「ブラス」とも呼ばれ、 金管楽器のみの楽団を”ブラスバンド”というのはここからきています。
なじみ深いところでいうと、「五円玉」が真鍮でできています。 あなたのお財布にある五円玉はピカピカに輝いていますか? それとも長い年月を経て黒光りしたものでしょうか?
このことからも分かる通り 真鍮は時間とともに変色をする特性があります。
とはいえ、 キラキラ光る輝きに一目ぼれをして買ったアクセサリーが 変色してしまったらがっかりですよね。 買った時の輝きのまま、使い続けることはできないのでしょうか?
真鍮アクセサリー、あの輝きを取り戻すには?
真鍮は革製品と同じように、 使い込むほど変色し味わい深くアンティーク感が増していきます。
変化を楽しめる点は真鍮の魅力的でもあり、 それを楽しんでいる人も多く 「新品よりも長年使い込んだ今が好きで、これからも期待している」 なんて声もよく聞かれます。
しかしながら、 買った時の輝きを取り戻したい!という人も多いでしょう。
今回は元の輝きを取り戻す方法と、 変色させない普段からのお手入れ方法についてご紹介していきます。
自宅で簡単!真鍮お手入れ方法とは?
真鍮は水に弱い性質上、 アクセサリーなど長時間 身につけることで汗や水が付着し、 そのまま放置していると 錆びや黒ずみ、劣化の原因となってしまいます。
五円玉で例えるとわかりやすいかもしれません。
昭和製造の年季の入った五円玉と、 令和のピカピカとした五円玉では、一目瞭然。 かなり変色が進んでしまってますね。
これは五円玉に付いた手垢や水垢などが原因で、 くすんでしまった昭和の五円玉に起きたのは「酸化」なんです。
真鍮を磨くことで元の輝きを取り戻すことができます。
市販の金属磨きクロスや研磨剤を使って磨くという手もありますが、 今回は手軽に出来る 「家にあるもので出来るお手入れ方法」をお伝えしていきます。
輝きを取り戻す鍵は「お酢」!?
変色した真鍮アクセサリーの 輝きを取り戻すために必要なのは「お酢」です!
はじめからお気に入りのアクセサリーで 試すのは怖いという方は五円玉で試してみてもよいでしょう。
子供のころに実験したという人もいるのではないでしょうか。
まず、小鉢や豆皿など少し深みのある容器を用意してください。
そこにお酢とアクセサリーを入れます。
お酢はアクセサリーが全て浸かるように多めに入れます。
すると、 数分もせず、みるみるうちに色が変わってくるのがわかります。
取り出したあとは必ず水洗いをし、 タオルやペーパーなどでしっかり水分を取り除きます。
驚くほど綺麗になり、新品同様の輝きが戻ります。
お酢のほかにも 「タバスコ」や「レモン汁」などでも効果があるとされています。
漬ける時間が長すぎると、 赤みがかってしまうこともあるので注意が必要です! 汚れの程度にもよりますが、 3分程度のつけ置きでも充分に効果が得られます。
漬けておくだけの簡単お手入れ! 漬ける時間だけ気を付ければOK!
材料も「お酢」だけ!というのが便利でチャレンジしやすいですね。 とってもお勧めです。
「重曹」でピカピカにする方法
今や「重曹」はお掃除の万能アイテムとして知られていますが、 実は真鍮アクセサリーのお手入れアイテムとしても 活躍してくれるんです。
方法はとって簡単!
重曹と水を2:1で混ぜ合わせてペースト状にします。
この時、 さらさらになり過ぎないよう、水は少しずつ加えていきましょう。
ペースト状になった重曹を真鍮に満遍なく絡め、 優しくこすっていきます。
細かいデザインによるくぼみには 綿棒などを使い丁寧に磨いていきます。
しばらくすると白いはずの重曹がくすみ、 汚れが取れてきたことに気づきますよ。
最後に水洗いをして、水分をしっかりと拭き取りましょう!
くすみが綺麗に落ちて光沢を取り戻してくれます。 あまり力を入れてゴシゴシと擦ってしまうと、 傷の原因になりますので優しく丁寧に!がポイントになります。
重曹を使ったお手入れは 「お酢でのお手入れ」のように漬けておくだけ!とはいきませんが、 こちらも材料は「重曹」1つ用意するだけ! のチャレンジしやすい方法ではないでしょうか。
お酢のにおいが気になるという人にも こちらの「重曹でのお手入れ」方法はお勧めです。
変色を防ぐ!正しい保管方法!
真鍮アクセサリーが変色してしまった際の お手入れ方法について お話してきましたが、 そもそも変色をさせないようにするためには、 やはり毎日のお手入れ保管方法を見直していくことが重要です。
1日中、身に着けていたアクセサリー 取ったあとはどうしていますか?
指輪やネックレスなど外してそのまま、所定の位置へ‥ 翌日またそのアクセサリーを着けて出かけていく。
そんな毎日を繰り返していませんか?
アクセサリーは肌に直接触れることが多く、 1日中着けていると汗や皮脂などがべったりと付着してしまっています。
真鍮の美しさを保つためには、 外した際にクロスなどでひと拭きしましょう。
このひと手間をする事で格段に変わってきます。
また、長時間使用しない場合は 酸化防止の為に袋に入れて保管することをお勧めします。
水や湿気が多い場所などには置かないこと!
お風呂や、洗面所などに置いておくのは錆の原因になります!気をつけましょう。
さいごに。
いかがでしたでしょうか?真鍮アクセサリーのお手入れ方法をご紹介させていただきました。
どれも簡単で、すぐに取り入れられる方法ばかりです。
是非、一度お試し頂けたらと思います。
あなたのお気に入りの真鍮アクセサリーを 日々のお手入れで末永くご愛用頂けたらと幸いです。