こんにちは、今回は真面目に猫ちゃんについて考えるシリーズです。
表題に一緒に暮らしている猫ちゃんとありますが、野良猫ちゃんにも共通して気をつけてあげたいことでもあります。 有害な食べ物の中には、「知らなかった」と意外と見落としがちなものもあるかもしれません。 猫ちゃんの健康のために、今一度見直してみませんか?
猫の食生活について
もともと猫は警戒心が強い生き物です。 食べ物の状態や臭いで、鮮度を確認したり、中毒症状を起こしてしまう食べ物をかぎ分けたりします。
ですが、それも一昔前の話。近年の急速な猫ブームによって、生まれてからずっと室内飼いの猫が増えたことによって、本来備わっていた野生の嗅覚が鈍っている猫も増えてきました。
また、室内飼いに限らず、野良猫に自然界にはなかったおやつを与える人が増えているのも要因のひとつです。
感覚が鈍ってしまった猫たちは、与えられるままに本来食べてはならないもので体調を壊したり、最悪の場合死に至るおそれがあります。 正しい情報を知り、猫に適切な食事を与えることも、私たち飼い主の役目です。
絶対に与えてはいけない食べ物とは?
キャットフードが今ほど普及する前は「猫まんま」といって白米に味噌汁をかけてあげていた時代もありましたが、猫にとって白米はカロリーが高すぎますし、味噌汁は塩分濃度が高すぎます。
家猫・野良猫、また、子猫・成猫に関わらず、「猫専用」として販売されている食べ物以外を与える場合は十分な注意が必要です。
△ かつおぶし、小魚
「猫が好きそう」というイメージのもと、人間用に販売されているものを与えてしまうと塩分過多で肝臓を悪くしてしまいます。 煮干しも同様です。猫用に減塩で作られた商品が販売されているので、与えたいときは猫専用のものを用意しましょう。
△ 牛乳
人間用に販売されている牛乳は、猫が摂取すると下痢をおこしてしまうだけでなく脂肪が多すぎて肥満になってしまうことがあります。 どうしても与えたい場合は猫用に調整された低脂肪乳を用意しましょう。
中でも、
「知らなかった」では済まされない、食べると重篤な症状を引き起こしてしまう食べ物には特に注意が必要です。
☓ ネギ類全般
ネギ、タマネギ、ニラなどのネギ類は猫が食べると貧血や嘔吐の原因となります。 生食に限らず、加熱した場合でもこれらの症状は引き起こされるので、猫の食事に混入していないか特に注意が必要です。
☓ カカオ
カカオと聞くとピンと来ないかもしれませんが、チョコレート全般です。 猫が口にしてしまうとけいれんを起こしてしまいます。 チョコレートに気を付けていてもココアも意外とカカオが含まれているので注意が必要です。
☓ 生のタコ、エビ
磯の香りがする海産物を好む猫は多いです。 タコやエビは十分に火を通せば与えても問題ありませんが、生食で与えてしまうとビタミンB1欠乏症を引き起こしてしまいます。 嘔吐やけいれんだけでなく自力での歩行が困難になってしまうこともあるので気を付けましょう。
万が一危険な食べ物を食べてしまったら?
猫が誤って食べてしまうことが無いように、猫専用の食べ物以外は基本的に猫に近づけないようにしましょう。 家の中はともかく、野良猫に関してもなにげないポイ捨てが猫たちの健康を奪ってしまうことも珍しくありません。
たばこのポイ捨ては特に、残留しているニコチンが猫の身体に回って震えが止まらなくなったり幻覚症状を引き起こすことも。 万が一様子のおかしい猫を見かけたら、少しでも早く病院に連れていきましょう。
食べ物以外で気をつけたいこと
食べ物以外でも猫が食べてしまうと危険なものもあります。
ビニール袋
カサカサという音を好んで猫がじゃれることが多いビニール袋ですが、ちぎれやすいため誤って飲み込んでしまう可能性も高いです。 遊ばせるときは飼い主が一緒についておくか、猫専用のおもちゃを用意しましょう。
花
「きれいな花束をもらったから飾った」…一見なんともないようで、場合によっては猫が命を落としてしまう危険を潜めています。
花束によく使われるユリの花やカスミソウは猫が食べてしまうと重篤な中毒症状を引き起こし、時には死に至ります。
猫は胃を洗浄したいときに猫草を摂取する習性があるため、植物を見かけるとつい口にしてしまう猫が多いです。 すべての花が危険ということではありませんが、どうしても花を飾りたいときは、玄関やトイレ、寝室など猫が立ち入らない部屋に飾るようにしましょう。
猫のおもちゃ
猫によってはおもちゃで過激に遊んだ結果、壊れたおもちゃを飲みこんでしまう子も。 壊れた猫じゃらしの紐を1本丸ごと飲み込んでしまい開腹手術になった、ということも実際にありえた事例です。 猫専用だからといって安心せず、破損部分がないか飼い主が定期的にメンテナンスするようにしましょう。
まとめ
猫に有害な食べ物を数えだしたらきりがないかもしれませんが、猫が安心して暮らせる環境を整えるのも飼い主の重要な役目です。 正しい情報を知ることで、猫も私たちも一緒に楽しく生活していきましょう。