大人上品なスタイルが叶う夜会巻き
日本の伝統的な髪飾りであるかんざし。
かんざしと一言で言っても、一本かんざしや扇型かんざし、櫛形かんざしなどその種類は様々です。
たくさんある中でも、今回は二又のかんざしをピックアップして紹介します。
和装を着る機会が少なくなってきている現在、かんざし自体に馴染みがない方も少なくありません。
「かんざしを試してみたいけれど、初心者にはなんだか難しそう」と不安に思うこともありますよね。
しかし、 実はかんざしはみなさんの想像以上にアレンジの振り幅があり、一度慣れてしまえば簡単にワンランク上のヘアアレンジを楽しむことができます。
そして、そんなかんざし初心者さんにおすすめしたいのが「二又のかんざし」です。
私が旅行先の京都で初めて購入したかんざしも二又のものでした。
二又かんざしは その名のとおり足の部分が二又に分かれたかんざしのことを指し、その付け根にあたる部分に装飾が施されています。
足が二又に分かれていることで安定感が増し、抜けにくくなるため、一本のものよりも比較的使いやすいですよ。
そんな初心者さんにおすすめの二又のかんざしを使った定番アレンジが「夜会巻き」です。
大人上品なスタイルが叶う夜会巻きは、年齢関係なく人気のヘアスタイルです。
オフィススタイルにも、パーティードレスにも、 もちろん和装にも何にでも合う夜会巻き。
ぱっと見難しそうと思っている方も少なくありません。
しかし、二又のかんざしを使えば意外と簡単にできます!
そのアレンジ方法をお教えしますね。
夜会巻きのやり方
髪を一つに束ねます。 | 髪を時計回りに2-3回ねじります。 ※根元からしっかりと。 |
垂直にねじりあげます。 |
コームを裏向きに持ち、毛束中央の表面を軽くすくいます。 |
左手で持っていた毛先を下に折り返して毛束の中へ入れ込みます。 | 頭皮に沿うようにひっくり返します。 |
左から右へ差し込み固定します。 |
完成! |
コツは、しっかりとねじることです。慣れるまで何回も練習してみてください!
ゆるふわにまとめた髪に挿すだけで完成
次に、二又かんざしを使って簡単に可愛らしい雰囲気を作り出したいという女性におすすめのヘアアレンジを紹介します。
二又のかんざしには髪をまとめるのではなく、お団子やまとめ髪にアクセントとして使う方法もあります。
ただかんざしを差し込むだけで、ワンポイントになるなんてお手軽ですよね。
そしてかんざし初心者さんにおすすめしたいのが、お団子のヘアアレンジです。
低めの位置でお団子をつくり、トップの髪を調整しながら出します。
この一手間がゆるふわな髪型をつくるためのポイントです。
これで完成でもいいのですが、今回は二又のかんざしを使って他と差をつけましょう。
お団子の根元部分にかんざしを差し込むだけで、いつもと違うお団子ヘアに変身です。
編み込みした髪に挿せばショートさんも使える
かんざしは髪の毛をまとめるものだから、「ショートヘアの私には一生縁がないんだろうな...」と思っている方もいるのではないでしょうか?
しかし、その心配はいりません。
ショートさんでもできるヘアアレンジを紹介します。
ショートやミディアムだからこそ楽しめるアレンジ方法、それは編み込みです。
いつもの編み込みヘアにかんざしを加えるだけで、おしゃれなヘアスタイルを演出することができますよ。
これならパーティーにも普段使いにも場面を選ばず、かんざしを使ったアレンジを楽しめますね。
▼動画は一本軸のかんざしを使用していますが、二又のかんざしでももちろんOKです。
二又かんざしを使うときの注意点!商品の素材別使い方
ここまで二又かんざしを使ったヘアアレンジを紹介してきました。
しっかり差し込めることで安定感が増す一方で、 髪をほどくときには注意が必要です。
ムリにかんざしを抜こうとすると髪の毛が引っ張られて痛い思いをするので、 優しく押し出すようにしてあげるとうまく抜くことができますよ。
主な素材としては金属製と木製があり、どちらもデザイン性や使いやすさともに互角です。
しかし、 自身の髪の毛の量で素材を選ぶのがベストです。
特に、髪の毛の量が多い方には木製をおすすめします。
その理由は木で作られているため金属製のものより表面がザラザラしており、かんざしが抜けにくいから。
これから二又かんざしの購入を検討中の方は、デザインをみて選ぶのもいいですが、 それにプラスで髪質に合った素材で探してみるのもいいですね。
また、二又かんざしによっては金属製のものであっても、軸が細くあらかじめまとめた髪に添えて挿すタイプの商品もございます。
ご購入の時は目的に合わせて選んでくださいね。
まとめ
以上、この記事では二又かんざしを使ったヘアアレンジについて紹介してきました。
一本かんざしと比べて、髪の毛の長さを選ばずに使えるのが魅力的な二又かんざし。
和装はもちろん、オフィシャルでもカジュアルでも場面を選ばずに使えるので、ぜひ試してみてくださいね!