浴衣や和装のイメージが強いかんざしですが、最近は普段使いができるかんざしも増えてきました。
シンプルに一本、髪に挿すだけで日本女性らしい落ち着きや清楚な印象を与えてくれる、かんざし。
とくに髪をまとめることが多いロングヘアさんにおすすめしたいアイテムです。
かんざしを使ってみたいけど使い方が分からない、浴衣や和装以外にどう使えばいいか分からない、そんな人に簡単で普段づかいしやすい、かんざしの使い方を紹介します。
かんざしにちょっとでも興味がある方はぜひ読んでみてください。
かんざし1本で簡単にラフなまとめ髪
一番簡単でベーシックな、かんざしのまとめ髪の方法をご案内します。
- 左手で髪をひとつにまとめ、時計まわりにクルクル根元まで捻じる。
- ねじった中央部分(後頭部中央あたり)にかんざしを真っ直ぐ挿す。
- 左手にある髪を左側に持っていき、右手でかんざしを右回りに動かしながら、左手の捻じった髪の毛をすくうように動かす。
- かんざしで髪の毛をすくい、髪の毛がしっかりかんざしに絡むよう、そのまま円を描きながら、かんざし部分が時計の11時方向まできたら5時の方向に向けて挿しこむます。
文章で説明すると分かりづらいかもしれませんが、一番大事なのは①~③の順番で、ここさえ出来ればあとは感覚で巻くだけですので、問題なくできるでしょう。
コツは「かんざしを髪ですくいながら回す」ことです。
一度やってみると、すぐにコツが掴めますので安心して挑戦してみてください。
サイドに流したゆるゆるヘアアレンジ
きっちりとまとめるのも素敵ですが、ゆるふわで優しい印象のヘアアレンジにかんざしを使うのもオシャレです。
シニヨンをサイドにつくり、そこにかんざしを挿すと、一気に可憐な印象になります。
編み込みをほんの少し緩ませてあげることにより、より女性らしい雰囲気が出ます。
さらに軽く髪を巻くと、くせ毛風のまとめ髪ができるので、和装だけでなく、フェミニンな装いの時にもかんざしは相性が良いです。
超ロングヘアの方はかんざし2本でまとめ髪
髪の毛が腰まであるような超ロングヘアさんでも、かんざしを使って問題なくまとめ髪を作ることができます。
ただ長さがある場合、かんざしに巻き付ける回数が増え、せっかくのかんざしが目立たなくなることも。
せっかくのボリュームあるまとめ髪なので、かんざしを2本挿して使ってみるのもおすすめです。
一本かんざしでまとめた後、二本目のかんざしを挿して華やかさを演出したり、チャームが垂れ下がるタイプのかんざしをプラスして動きを表現するのも素敵です。
また、動画でご紹介した通り、ハーフアップでかんざしを使うのもおすすめです。
ロングヘアさんのかんざしの選び方
それではロングヘアさんが使いやすいかんざしを紹介します。
どんなかんざしを買えばいいか迷っている方や、かんざしを持っているけれどロングヘアに相性のいいかんざしが気になる方、ぜひ参考にしてみてください。
シンプルで使いやすい一本挿し
簡単ですばやくまとめるのに適しており、髪の毛が長い方が使いやすい一本挿し。
ロングヘアさんで初めて買われる人におすすめしたいかんざしです。
逆に髪の長さが足りないと崩れやすいので、ミディアム以上の長さが必要です。
かんざしの素材は木製や鉄製、ほかにガラス製など色々ありますが、初めて使う場合は木製がおすすめです。
木製が滑りづらいので、初心者でもきっちりまとめることができます。
鉄製は丈夫でシャープな印象から普段使いしやすいのですが、表面がつるつるして滑りやすいので、ゴムを使って留めるなど工夫して使用すると安心です。
ガラス製も、同じく滑りやすいので工夫が必要ですが、夏に使用すると涼しげな印象を与えます。
安定感のある二又簪
軸が二本に別れているタイプのかんざしは、一本挿しだと上手く挿せない方におすすめのかんざしです。
二又簪の場合、「夜会巻き」で髪をまとめるのが一般的です。
髪質がさらさらしている方などは、二又簪の方が滑らずに使えるので一本挿しより扱いやすいかもしれません。
簪の材質や軸の太さによっては、あらかじめ髪にお団子をつくって、そこに挿す使い方しかできないものもあるので、ご購入の時は気をつけてくださいね。
まとめた後にアクセントで使うバチ型かんざし
一本挿しで髪をまとめた後に、バチ型かんざし(扇型かんざし)を根元に添わせるように挿しこむと、さらに和テイストが追加され“粋”な印象を与えます。
扇形が上品で、絵柄が描いてあるものが多く、高級感があるのも特徴です。
二本目に揃えるかんざしにおすすめです。
まとめ
ロングヘアは髪をまとめることが多いですが、かんざしはたった一本で簡単にまとめられ、尚且つ「きちんと感」が出るのも良いです。
ルーズにまとめても女性らしさが出る、そんなかんざしを是非利用してみて下さい。