正しいお箸の持ち方
1.まず1本目のお箸を、親指と人差し指の間の谷間と薬指の爪の横に置いてかっちりと固定します。この1本目は食べるときもずっと動かしません。 2.2本目のお箸を、親指、人差し指、中指で鉛筆の持ち方で持ち支えます。ここで親指が人差し指の第一関節あたりにくるのがポイントです。 3.2本のお箸で三角形を作ります。これが基本の持ち方です。2本のお箸の上がくっつかないように注意してください。
4.1本目のお箸は絶対に動かさないようにして、親指の先が2本目に当たっている場所を支点とし、人差し指と中指で上のお箸を上下に動かして食べ物をつかみます。
いかがでしょうか? 改めて正しいお箸の持ち方で持ってみると、自分の持ち方がおかしいかもと思った人もいるのではないでしょうか。
今が直すチャンスです!
NGなお箸の持ち方
●にぎり箸
f*********************mさんによる写真ACからの写真 小さな子供に多く、親指以外の指でお箸をギュッと握りしめる持ち方です。
お箸を開いたり閉じたりすることができないのでお箸の機能を果たすことができません。 食べものをかき込んで食べたり、突き刺したりと見苦しい食べ方になってしまいます。
●クロス箸
お箸が真ん中で交差する持ち方です。 お箸が交差しているので箸先が閉じられず、小さなものや麺類を食べるときにうまくつかむことができません。
中指がうまく使えていないことが原因で、下のお箸を支えることができないのです。
●平行箸
意外に年配の方に多い持ち方です。 中指をお箸の間に挟んでいるので箸先が閉じられなくなっています。 細かいものをつかむのが難しくなります。●ペン箸
鉛筆を持つようにお箸を2本まとめてにぎる持ち方です。 薬指がうまく使えていないことが原因で、箸を広げることができず食べ物をうまくつかむことができません。●人差し箸
人差し指を使わずに浮かせた状態でお箸を持つ持ち方です。 お箸に力が伝わりにくいのでしっかりものをつかむことができません。 突き出た人差し指が見た目にも美しくありません。 大人でも、意外に正しいお箸の持ち方ができていない人がたくさんいます。 子供のうちだったらまだしも、大人になったら周りの人は誰も注意してくれません。 最初はぎこちない持ち方になってしまうかもしれませんが、徐々に正しい持ち方に慣らしていきましょう。<番外編>綺麗なお箸の持ちあげ方
お箸を持ち上げる動作は何気ない動きですが、お箸を美しく使えるというだけで教養があり、マナーのある人だという好印象を相手に与えることができます。 簡単なのでぜひマスターしてみて下さい。
1.お箸を右手で持ち上げます。
2.左手をお箸の下に添えて、右手を右端まで滑らせ移動させます。
3.右手を下に回り込ませて正しい持ち方で持ち、左手を離します。
右、左、右の順番で覚えると簡単ですね。
<番外編>お箸の休ませ方
食事中、お箸を手から離すことがありますが、みなさんはお箸をどこに置いているでしょうか。 お茶碗やお皿に置く人が多いようです。いったんお箸を休ませるときは、箸置きや、箸袋の上に置くようにしましょう。
お箸を置く時は、最初に持ち上げた時と逆の動作を行います。
1.右手でお箸を持っている状態のときに、左手をお箸の下に添えます。
2.左手にお箸を預け右手をいったん離し、お箸の上から覆うようにして持ちます。
3.左手を離してお箸をそっと箸置きの上に置きます。
まとめ
長い年月で身についた自己流のクセは直らないと思う人がいるかもしれませんが、大人になってからでも変えることはできます。 正しいお箸の持ち方、使い方を毎日、地道に繰り返すことによって美しいお箸のマナーが身につくでしょう。
正しいお箸のマナーは自分のためだけでなく、周りの人に不快な印象を与えないためにも大切なことです。
日本の食文化は欧米化しつつあると言われ、お箸がそれほど重要視されていません。 しかし、日本人である私たちは、もう一度改めて日本の文化であるお箸を見直してみるべきではないでしょうか。