京都には猫で有名な神社もあります。旅の途中で足を伸ばせば、猫が癒やしてくれるかもしれません。猫に出会える神社をご紹介します。
梅宮大社『猫神社』
梅宮大社は酒造の神様をお祀りする、酒造関係者や地元の人々から多くの信仰を集める神社です。 梅や桜をはじめ、花菖蒲やアジサイなど四季折々の花を楽しめるご神苑や、子宝祈願にご利益があるとされる「またげ石」があることでも知られ、古くから親しまれています。 大変由緒ある梅宮神社ですが、最近では「猫神社」として話題を集めていることをご存じでしょうか? およそ20年前に神社で野良猫を保護したのがはじまりで、現在は十数匹の猫ちゃんが暮らすまでになりました。賽銭箱の上や受付でくつろいだり、思い思いに過ごす猫ちゃんたちの姿が癒されると評判です。 NHKの岩合光昭さんの番組で紹介されたこともあり、新たな観光スポットとして注目されつつあります。 猫は子宝の象徴でもあるので、子宝祈願ができる梅宮神社の守り神のような存在なのでしょうね。 平日は訪れる人もあまり多くはないようで、運が良ければ猫ちゃんたちを独り占め、なんてこともあるかも知れません。
京都府京都市右京区梅津フケノ川町30 アクセス 梅宮大社へは阪急嵐山線「松尾大社駅」より徒歩約15分、京都市バス「梅ノ宮神宮前」停留所より徒歩約3分、JR「京都駅」からはタクシーで約30分。
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は全国で3万社あると言われる稲荷神社・通称「お稲荷さん」の総本宮である、大変由緒ある神社です。 持ち上げた時に感じる重さで願いが叶うかがわかるとされる「おもかる石」や江戸時代から奉納されてきた1万にもおよぶ朱塗りの鳥居が織りなす「千本鳥居」、稲荷山全体の霊験あらたかな数々のポイントを参詣できる「お山めぐり」など、奥の深い見どころが多数あることでも有名です。 さらに、猫と出会えるスポットとしてもよく知られる伏見稲荷大社ですが、うわさ通りあちこちに猫の姿が見られます。フレンドリーな猫たちなので、猫好きな人がほっこりさせられるのも納得ですね。 訪れた人の間では「お山めぐりの最中に猫に道案内された」という人が多数いたり、「千本鳥居でいつの間にか足元に猫がいた」といった幻想的なエピソードも聞こえてきます。 また一説には、伏見稲荷大社で作られた素焼きの猫の人形が招き猫の発祥とも言われていて、この神社と猫との関わりが大変古く、また深いことがうかがえるのではないでしょうか。 そんな猫ととても縁が深い伏見稲荷大社ですが、土産物の売店では神社に住む猫の写真を販売して、売上を餌や避妊手術代に充てているそうです。 猫たちの幸せを考えて、大切にしているのが伝わる取り組みですね。
京都市伏見区深草薮之内町68番地 アクセス 伏見稲荷大社へはJR奈良線「稲荷駅」下車すぐ、京阪電鉄「伏見稲荷駅」より徒歩約5分、京都市バス 南5系統「稲荷大社前」停留所より徒歩約7分。
石清水八幡宮
石清水八幡宮は日本三大八幡宮のうちのひとつとされ、「やわたのはちまんさん」として古くから地元の人々に親しまれています。また、2016年には社殿が国宝の指定を受けた大変歴史深い神社でもあります。 色鮮やかで一際目を引く朱塗りの本殿や、社殿内部のさまざまな動物モチーフの彫刻が大変美しく、多くの人を魅了し続けています。 まず、男山頂上にある本殿へは、八幡市駅から徒歩かケーブルカーのいずれかで向かいますが、猫に会いたい方には徒歩で行かれるのがオススメです。 ケーブルカーも味わいがあって素敵ですが、参道のあちこちで出迎えてくれるように猫ちゃんがいるので、和みながらハイキング気分が味わえます。 また、本殿近くにある「エジソン記念碑」は、記念碑に乗ったり、周りの芝生でくつろぐ多くの猫ちゃんたちの姿が見られるスポットです。ちなみにこの記念碑は、エジソンが白熱電球を発明した際、男山周辺の竹がフィラメントに使用されたというご縁から建てられています。 エジソンの功績もどこ吹く風の猫ちゃんたち。あくまでもマイペースに、どこでも気ままに過ごす姿はやっぱり魅力的ですね。
京都府八幡市八幡高坊30 アクセス 京阪電車「石清水八幡宮駅」から石清水八幡宮参道ケーブル乗車、「八幡宮山上駅」下車徒歩5分。または京都駅からタクシーで男山山頂まで約30分。
番外編:「狛猫」が待っている金刀比羅神社
京都フリー写真素材 通常、神社に入るとまず参拝者の目に入るのは、獅子や犬に似た狛犬だと思います。しかしこちらの金刀比羅神社では、二体で対をなす狛猫が出迎えてくれます。 猫をかたどった狛猫は全国でもかなり珍しいですが、その歴史は今から300年前に遡ります。当時峰山では、丹後ちりめんが生まれたことで養蚕業が盛んになりました。 そこで養蚕の大敵であるネズミから蚕や繭を守るために猫が重宝され、守り神のような存在になったのです。 そして文政13年(1830)には山城国・現在の京都市から養蚕の神である木島神社がこの地に迎えられ、狛猫が奉納されたことが由来となります。 左の猫は口を開けた阿を、右の猫は口を閉じた吽を表します。さらに左の猫の足元には子猫がいるのでおそらく雌猫、右側の口を閉じた猫は雄猫だとも言われています。 二体の狛猫は今もなお、金刀比羅神社で訪れた人々をかわいらしく迎え入れてくれています。丸いお顔でちょっとユーモラスな狛猫さん。猫好きさんは会いに行かれてはいかがでしょうか。
京都府京丹後市峰山町泉1165-2 アクセス 金刀比羅神社へは京都丹後鉄道宮豊線「峰山駅」より徒歩約20分、もしくは「峰山駅」より丹後海陸交通バス乗車、「金刀比羅神社前」停留所すぐ
まとめ
京都で猫に出会える神社をご紹介しましたが、行ってみたいスポットは見つかりましたか? どの神社でも猫がとても大事にされていて、神様のお遣いや守り神のような存在として 愛されているのを感じますね。 注意してほしいのは、地元住民の方を思って行動してほしいということと、餌やりが可能なエリア以外でネコに餌付けをしないというマナーは守りましょう。最低限のマナーを守り、楽しく猫たちと過ごしたいものですね。
猫雑貨・グッズ
猫まっしぐらでは猫雑貨・猫グッズを取り扱っています!是非チェックしてみてください!